それはなんでもない日のなんでもない会話 だけど? ずっと忘れない・・・ 春の川辺の蒼い空 川辺の土手に座って・・・ カカシ先生と二人で? ゆっくりと春の陽射しの中を流れる川を眺めていた。 きらきらと輝く水面 時折? サカナが跳ね上げる水飛沫 なんとも穏やかな そして いつも通りの毎日の風景・・・ 黙って 二人で川を見ていた。 ふいに? 空を見上げて先生が言う。 「見て?まるでナルトの瞳のようだよ?」 眩しそうに覆面から覗く眼を細めながら それでも空を見上げる先生の横顔・・・ そっと じっと 見つめながら答えを返す。 「そんなに綺麗な蒼じゃないってばよ?」 空には雲一つなくて それは それは 綺麗な蒼・・・ 自分の瞳はそんなに綺麗なものじゃない これは罪の証だから きっと・・・ 誰もがそう思ってるってばよ? なのに・・・ 笑って先生は言った。 「そうか〜?先生には同じぐらい綺麗な蒼に見えるぞ〜?」 そうして見上げていた顔をおろしてナルトを見つめる。 片方の眠たげな瞳は優しい優しい眼差しで どこか寂しげに 自分を見上げるナルトを見つめる。 「・・・先生ってばほんとにそう思うの?」 これはキツネの印なんだよ? 言葉にはせず 心の中で呟きながら それでも 先生なら・・・ 先生なら口にする”綺麗”って言葉が本当かもしれないと どきどきしながら? そうあって欲しいと そうあってくれないかなと・・・ 思いを込めて先生を見返す。 「ああ、思うよ?すごく綺麗だ・・・」 にっこり微笑んで 頭にそっと置かれた先生の手 くしゃりと髪を撫ぜるその手が 大きくて あったかくて・・・ 思わず笑みが零れた。 「えへへ・・・」 心の奥が軽やかに? まるでオルゴールが鳴ったみたいにぱっと明るくなった。 素直に先生の言葉が信じられる。 綺麗 きれい キレイ? ほんとにあの空のようにキレイな蒼? 先生はそう思ってくれるの? 他の誰が この瞳を貶そうとも? その先生の言葉と 眼差しと あたたかな手・・・ それだけでシアワセになれるってば! 先生の手は魔法の手 言葉がウソじゃないって そのあたたかさで伝えてくれる 先生ってほんとは神様なのかな? だって オレのココロをいつもあったかくしてくれるよ? 川辺に二人で座って また川を眺める。 先生の大きな手はオレの頭の上 ドウカソノテヲ? ナクサズニイラレマスヨウニ・・・ END 水野さんがお絵描き掲示板に描いてくれたナルトの絵を見て、 ふいに書きたくなったお話です・・・。 なんか内容がすごく短いわりに場所を取りまくってる文並び・・・(汗) ただ、ただナルトとカカシのじんわりあったか雰囲気を書きたかったんですが・・・ そんな雰囲気出てますか???(冷や汗) →戻 |