ずっと一人だった。 これからもずっと一人だと思っていた。 だけどすべては? あなたに出会って変わった・・・ 遠く遥かに・・・ 誰もくれなかった優しい心をオレにくれたあなた 優しく、そして強く抱きしめてくれたあたたかな腕 泣ける場所なんて欲しいと思ったことはない。 そんな場所・・・きっと・・・ずっと・・・手に入らない そう思っていたから でもね でも・・・ 本当は欲しかったんだ 泣ける場所が 涙を見せれる相手が それは真実を知った時? 一度は諦めたこと。 それが叶うなんて・・・最初は信じられなかった。 だってそうでしょ? 九尾なんて化け物を腹に抱いたオレを 抱きしめてくれるヒトなんているはずがない 愛してくれるヒトなんているはずがない だから泣かないように頑張った。 場所が得られないなら? 泣かないようにするしかない 泣かないように頑張って・・・ 頑張って頑張って一人・・・寂しい夜を幾つも過ごした。 そんな日が・・・ずっとこの先。 オレが死ぬまで繰り返されるんだと思っていた。 だけど・・・不意に現れたあなたという存在 オレに優しく微笑んでくれるその瞳 冗談みたいに・・・でも真剣に? 愛の言葉を囁いてくれるその唇 すべてが・・・信じられないくらい幸せで 夢のようだった・・・ ありがとう こんなオレを愛してくれて オレを・・・抱きしめてくれて 今はもう一人じゃない 心からそう信じることができる それは? 側にいなくても感じる優しい温もりが いつもオレの心をあったかく包んでくれるから・・・ あなたに出会えてオレは幸せでした。 そう・・・ この身が朽ち果てようとする今でさえも オレの心は幸せでいっぱいで。 後悔なんて・・・欠片もない。 震える両手を濡らす真っ赤な血 ぬるりと・・・滑り落ちては服を染める。 刺されたのは・・・どこだったか・・・ もう・・・そんなことさえも思い出せないほど身体がだるくて 不意に口から・・・ごふりと紅い血が溢れた。 だけど。 痛みも・・・ 苦しみも・・・ 哀しみもない・・・ あるのは? 生まれてこれて良かった・・・その想いだけ 口の端に浮かんだ小さな笑い 視界が真っ暗になる。 とうとう目まで見えなくなったみたい・・・ ああ・・・まっくらだね・・・ もう何も・・・見えない・・・けれど せんせぇ・・・ あなたの笑顔だけが・・・ こんなにも・・・はっきりと思い浮かぶ 幸せだったよ 本当に だから だから どうか・・・そんな風に哀しそうに・・・微笑まないで? オレは幸せだったんだから。 本当に ほんとうに・・・ 幸せだったんだから・・・ 届けばいいけれど・・・ あなたに・・・先生に・・・ この想いが 届け・・・ば・・・ 「ナルト・・・?」 呼ばれたような気がした。 愛しいあの子の声で。 だけど思わず振り返ったその先には誰もいなくて。 カカシは一つ・・・溜め息をついた。 そうだったな・・・ あの子は任務で里にはいない。 そんなことも忘れて振り返った自分。 くすりと笑って足元を見た、その前に。 かさりと飛ばされてきた落ち葉が一枚・・・ 何か・・・すごくイヤな予感に胸を締め付けられて・・・ 思わず眉をひそめた・・・その時。 風が冷たく吹き過ぎる・・・ 小さな落ち葉はあっという間に視界から消えた。 残されたのはカカシ一人。 もう一度溜め息をついて空を見上げた。 冴え渡る夜空の真ん中。 月は冷たいほどの白さで? 吐く息もまた・・・白い。 「今夜は・・・冷えそうだな」 早く・・・無事に・・・帰ってこい ナルト・・・ そっと呟きながら夜空を見上げ? その冷たく白く輝く月を・・・カカシは一人見つめ続けた・・・ 想いは遠く遥かに・・・ END あはは・・・ 私はいったい何を書いてるんでしょうか? 自問自答しても答えがでません(爆) 任務中に死んでしまうナルトが書きたかった・・・ただそれだけです。 ・・・ん?あれれ?ちょっと違うかもι カカシを想うナルトを書いていたらこうなった・・・っていうのがタダシイかな?(死) 言い訳はこれ以上致しません! したらキリないですからv(にっこり) →戻 |